本機と同じプラットフォームを採用する既存モデルSCOOVO X9は、プロダクトデザインの現場はもとより、インダストリアル、建築、医療、キャラクターなど各業界のデザインの最前線において広く採用されており、その出荷量は実にX9の総生産数のおよそ半数におよびます(*1)
SCOOVO X9Hは、X9のパフォーマンスとダイナミズムを継承するとともに、最大造形サイズの拡張等のスペックアップを施すことにより、さらにプロフェッショナルユーザーに相応しいツールへと昇華しています。

また、X9Hには、よりスマートな操作を可能にしたGコード作成ソフト「SCOOVO Studio SE」、フロントパネルに搭載した液晶モニタとSDカードスロットなど、はじめて3Dプリンタに触れる方でも本格的なモノづくりに挑戦できる工夫を随所に凝らしています。

*1 2014年9月現在





X9Hは、リニアブッシュ、プーリー、ステッピングモーター等の主要コンポーネントからシャシーの基本構造に至るまで、各業界のプロフェッショナルユーザーから高い評価をいただいたX9をベースに設計されています。 また、プリントベッドを支えるZ軸中央には、直径14ミリの硬質台形ネジを採用することより、X9Hならではの高さのあるオブジェクトの造形を可能にしています。


オブジェクト:イーフロンティア社(3Dデータ提供)



オブジェクトの最大造形サイズは、340×200×200mm(高さ×幅×奥行き)。これは容積比にして既存モデルX9のおよそ1.7倍、X4との比較では5倍以上に相当します。 また、Z方向の造形エリアを340mmまで拡張することにより、プロダクトデザイン、建築デザイン、キャラクターデザイン等でニーズの多い高さのあるオブジェクトの造形を可能にしています。

より大規模なオブジェクトの製作を可能にしたにも関わらず、X9Hの本体サイズは、X9からそれほど変わっていません。必要設置面積では、わずか1割増ほどです。



X9Hの積層ピッチは、最小で50ミクロン(0.05mm)(*1)。高額な工業用3Dプリンタに迫るこの精緻な積層ピッチは、熱溶解積層方式のパーソナル3Dプリンタでは、実質世界最高クラス(*2)と言っても過言ではありません。X9Hは、量産製品の加工とほぼ同レベルの精度の実現によって、よりリアリティの高いプロトタイプの製作も可能にします。

*1 アドバンス設定
*2 2014年8月現在



X9Hのフロントパネルには、液晶モニタとSDカードスロットを装備することにより、スマートなマシンマネジメントを可能にしています(*)。オブジェクトを造形する際にPCと接続する必要はもうありません。また、従来モデルのようにPCと3Dプリンタを隣接する必要性をなくすことで、設置場所の自由度も高めています。

* Gコードの作成には付属のソフトウェア「SCOOVO Studio SE」が必要になります。

X9Hの本体操作には、フロントパネルに装備された液晶モニタと操作ボタンを使用します。国産ならではの日本語対応のため、フィラメントの着脱やベッド調整などの作業もストレスなく行えます。



Gコードの作成には、付属の日本語ソフトウェア「SCOOVO Studio SE」を使用します。スマートなインターフェースとシンプルな操作性により、オブジェクトの回転や拡大、サポート材の有無や積層ピッチの設定をかんたんに行えるため、はじめて3Dプリンタを操作する方にも安心してお使いいただけます。

また、アドバンス設定では、詳細な出力条件を個別に設定することにより、積層スピードを速めたり、さらに高精度なプリントに挑戦したり、3Dプリントを自在にマネジメントすることができます。エキスパートユーザー向けのマニュアル設定です。



X9Hのエクストルーダは、本体背面にセットされたフィラメントフィーダと造形エリアを縦横無尽に走るエクストルーダヘッドで構成されています。この分割構造によってもたらされたヘッドの小型軽量化は、反復稼動時に微妙に生じるヘッドのオーバーランを抑制し、高精度なオブジェクトの造形を可能にします。



エクストルーダヘッドのホットエンド(ノズル)は、簡単に取り外しができるように設計されています。3Dプリンタで最も多いトラブルとされる“ノズル詰まり”(*1,2)が生じた場合のメンテナンスのしやすさもX9Hの大きな特長のひとつです。

*1 フィラメントの強引な引き抜きは、ノズル詰まりの原因になります。フィラメントを抜き出す際は、付属の取扱説明書等の指示に従い、正しく行ってください。
*2 X9Hには、純正フィラメントを必ずお使いください。純正品以外のフィラメントをご使用になられたことによって生じた故障は、無償保証の対象外となります。



強固な2本のZシャフトの中央に配した台形ネジには、太径のM14規格(直径14ミリ仕様)を惜しげもなく採用しています。執拗に拘ったZシャフトと台形ネジは、重量感のあるヒーテッドベッドを堅実に支え、X9Hの高精細なレイヤーの礎となっています。



X9Hに合計4つ搭載されているステッピングモーターには、多くの実績と高い信頼性を誇る日本メーカー品を厳選して採用しています。これにより、精密性、静音性、軽量化、長寿命等あらゆる性能で海外メーカー品を凌駕しています。



エクストルーダヘッドのノズルの左右には、冷却性に優れる2つのファンとヒートシンクを装備し、ノズル内部の熱上昇によるフィラメントの詰まりを抑制しています。また、およそ10度の傾斜をつけたファンによって下方に押し出されたエアフローが、オブジェクトを即時冷却し、スピーディな造形をアシストします。



X9Hのヒーテッドベッドには、国産のシリコンラバー製ヒートパッドを採用しています。従来型のプリント基板タイプに比べ、高い熱伝導性、耐久性を誇るこのヒートパッドは、ウォームアップの時短に寄与するばかりでなく、省エネや安全性にも秀でています。



細密なセッティングが要求されるベッドとノズルのクリアランス調整は、独自のロックナット付きアジャストスクリューがサポートします。ドライバー等の道具を必要とせず、指先で調整が可能なこの機構が、調整を容易にし、煩わしい再調整の頻度も低減します。



X9Hの本体には、その構成のおよそ9割に日本製の部品を採用しています。いたずらなコストダウンを行わず、高い実績を誇る日本製の部品構成比率を上げることにより、X9Hは造形精度と信頼性を高めています。



X9Hは、農産物由来のプラスチックとして注目を集めるPLAのほか、量産製品でも広く使われるABSのフィラメントにも対応しています。2種類のマテリアルに対応することにより、個人での利用はもとより、本格的なモノづくりにおけるプロトタイプの製作にも適応します。



アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合合成樹脂。衝撃に強く、表面の美観や印刷特性にも優れるため、一般的なプラスチックのひとつとして量産製品に広く使われ、普及しています。

メリット
剛性、加工性、耐衝撃性等のバランスに優れ、造形後の表面仕上げや塗装にも適している。

デメリット
熱による収縮率が高いため、造形中にオブジェクトが反りやすい傾向がある。

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トウモロコシ、イモ類、サトウキビ等の植物由来のプラスチック。溶解する際に生じる悪臭が少なく、最終的に二酸化炭素と水に分解されるエコ素材のため、家庭でも安心してご利用いただけます。

メリット
熱による変形が少ないため、比較的大きなオブジェクトの造形に適している。

デメリット
粘性が低く、硬質なため、造形後に表面仕上げを行いたいオブジェクトの製作には不向き。

PLAフィラメントの詳細・ご購入はこちら >>



X9Hの純正フィラメントは、高品質でありながら低価格でご提供しています。海外メーカーの3Dプリンタと比べてランニングコストが低いこともX9Hの特長です。

* X9Hには、純正フィラメントを必ずお使いください。純正品以外のフィラメントをご使用になられたことによって生じた故障は、無償保証の対象外となります。



英語の取扱説明書が付属されていることの多い海外メーカーの3Dプリンタに対し、X9Hは、わかりやすい日本語マニュアルを装備しています。そのため、はじめて3Dプリンタをお使いになる方でも安心して操作することができます。



X9Hは、当社のスタッフによって設計され、国内の製造工場で日本人によって生産されています。ご購入後のお問い合わせに対するご回答やアフターサポートが迅速かつ的確に行なえる理由もここにあります。



X9Hには、日本製ならではの1年間無償保証をお付けしています。また、無償保証期間終了後も海外メーカーの製品に比べ、安価で迅速なアフターサポートをご提供いたします。(海外メーカー品の修理には、高額な国際運賃や長い修理期間を要すことが一般的です。また、保証が付帯しない製品も少なくありません。)

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