ユーザーボイス

ご利用機種:SCOOVO X9H / SCOOVO MA10

SCOOVO USER INTERVIEW VOL.12014年12月8日

生きる力を育む最先端医療を実践


写真:徳島大学病院
坂口まずは、徳島大学病院について、また、先生のこれまでの経歴についてお聞かせいただけますか?

黒部当院は、70年以上の歴史があり、地域の皆様に時代の最先端をいく高度医療を安全に提供することを使命とする特定機能病院です。生命の尊重と個人の尊厳の保持を基調とし、先端的で、かつ生きる力を育む医療を実践し、人間愛に溢れた医療人を育成することを基本理念としています。

私は、徳島大学医学部を2000年に卒業後、徳島大学医学部・歯学部附属病院、愛媛県立中央病院 心臓血管外科 副医長等を経て、現在当院に勤務しています。また、2012年からは米国Yale大学Associate、2013年9月から千葉西総合病院 非常勤医師も併任しています。


坂口先生の日々のお仕事について、簡単にお聞かせいただけますか?

黒部私は、心臓血管外科の医師として、徳島と千葉で年間100例程度の手術をさせていただいています。手術や外来などの病院診療業務以外にも、大学では学生、若手医師の育成業務や、大学院では研究業務にも従事しています。

医療の分野にいち早く3Dプリンタを導入

坂口この度、当社のSCOOVO X9Hと光造形型のSCOOVO MA10をご採用いただきましたが、どのようなご活用をされていますか?

黒部実際の活用はこれからです。現状は試験稼動をしている段階ですが、テスト造形を繰り返し行いながら、3Dプリンタの可能性を見極めようと思っています。

坂口使ってみての第一印象は、いかがですか?

黒部大きな可能性を感じます。特にMA10の造形クォリティには目を見張るものがあります。一方で、我々が扱う三次元データは特殊なため、何でも簡単に出力できる環境が十分に整っているとは言えません。このあたりの課題をいかに克服できるかが、活用の範囲にも関わってくると思います。


写真:SCOOVO MA10

写真:SCOOVO X9H

三次元造形を若者の育成にも活用

坂口先生は、若者の育成にも注力されておりますが、そのあたりへの活用も考えていますか?

黒部無論、エデュケーションへの活用も考えています。これまでのようなモニター上の三次元データでは、伝えきれないこともありますから。物理的に触れられるようにすることで可視化のレベルは高まると思います。

坂口具体的にどのあたりですか?

黒部人間の体は、特に病気を持った体は、思いのほか複雑な構造をしていて、コンピューター上での3D構築では病変部の正確な形状把握が難しい時が多々あります。
例えば、先天性心奇形などではその解剖は複雑となっていることが多く、立体的に正確に把握するには熟練を要します(これを外科医師冥利と言うのかも知れませんが、、)。3Dプリンタの活用で若手医師や手術に関わるパラメディカルの人達にも容易に理解できるようになれば、チームとして手術精度や安全性を高めることが期待できるのではないでしょうか。
その意味でも、先にも話題になりましたが、如何に医療機関が蓄積するCTデータを、3Dプリンタに容易に出力出来るかが、普及の課題になると考えます。


患者さんの負担軽減のために

坂口そのような問題をこれまではどう克服されてきたのでしょう?

黒部我々の時代までは、実地で学び症例を重ねることにより、そのトレーニングを行ってきました。ただ、今は我々が学んできた時代とは違います。これからは、いかにして術前に患者さんの体の状態を隅々まで把握し、正確にシミュレーションできるかが重要です。それによってオペの成功率も高まるでしょうし、(オペの)時間も短縮できると思います。


坂口患者さんのお体の負担も軽減できる、ということですね。

黒部おっしゃる通り。そこが何よりも重要です。

坂口当社の光造形型3Dプリンタが医療の分野で活用いただけるのは、今回がはじめてです。その意味でも、黒部先生には大きな期待をしています。

黒部まだ始まったばかりですから、あまり急かさないでください(笑)。でも、医療の世界における3Dプリンタの可能性は、今後ますます広がっていくと思います。エデュケーションに限らず、当院でも幅広い活用を現在模索しています。我々現場のニーズをOn-demandでスムーズに具現化するには、企業と連携し開発研究を進めていく ”医工連携” が、この分野でも益々重要になると思っています。

坂口本日は、医療の世界ならではのお話や貴重なご意見をたくさんいただきました。お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。


徳島大学病院 公式ホームページ http://www.tokushima-hosp.jp/




聞き手/坂口 信貴 アビー株式会社 代表取締役社長